一昨日の晩飯

ラーメン

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読んだ漫画

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留年した3人+留年予備軍1人がわいわいとすごすきらら漫画。大学で二回ダブった人間としては見逃せなかった。三者三様の理由で留年しているのだが、主人公の穂波殊は特に強烈で自分ひとりではまともに学校にも通えないダメ人間。

P16「しょうがないじゃないですか 1年間こもりきりだったんですから」

P27「もうお分かりでしょう 見ての通り人間が下手くそなんですよ私は」

穂波は留年したことにより引け目を感じている部分が他の三人よりも大きく、何事も一歩引いた態度で接している。そこらへんの後ろめたさが単なる留年あるあるに留まらず、自分の弱さを肯定できない嫌悪感に繋がっている。

基本的にはきららよろしく緩く可愛く話が進んでいくのだが、穂波の言葉が時々鋭く刺さってくる。例えばこれ

P116「思えば頑張ったこととか無いんですよねぇ 何となくうまくいくと思ってただけでぇ」

過去を振り返った際にこういった期間があって、自分の手元に何も残っていないと感じる期間が少なからず人間にはこの言葉はすごくきつい。就活のエントリーシートとかで自分の良いところを記入する際に延々悩んでいるタイプの人とか

作中では穂波の周りには留年仲間の広幡詩季・六角巴、留年候補の阿野楓を始め様々な人が集まってくる。そうした人々と触れ合っていくことで穂波は少しずつ前を向いていくことができる。こんな自分でもいいのかな~って思ってる人に読んでもらいたい一冊。

表紙帯「ただしくなくて ただ、いとおしい。」

またぞろ。1巻